フルートを吹く君の横顔が
紙袋によく似ていたので
ぼくはおもわずクロワッサンを詰めたくなった
....
人工知能ってイスに座れないらしい。
ハードから見れば「臀部」が存在していない。
ソフトか ....
マスクに包んだ
内緒話で
毒抜きをしてる
唇に何故
チューリップ色の
花が咲くのか
....
終点、固まる背中に
血が流れ出す
ドアが開いて
足を出す
痛めつけるような空気
....
そうなんだ
至らない頭を補ってるんだ
呼びかけて
声張って
どこにいるかも分からない
....
螢をみたという、この真冬の夜空に
子どもたちは螢をみたというのだ
あれはオリオンではないか
....
私の影が
自動販売機の灯りに溶ける
私という存在が
陽の光に埋もれるように
教室の隅
....
おととい来やがれ は荒くれで
わかってて使うから始末に負えない
おとといお越しやす なら
品よ ....
立場
紳士が叫んでいた
たいへん興奮していたんだろう
誰だって 興奮は するから
....
冬のまんなか
人のいなくなったリビングで
紅茶が湯気を立てている
季節は
迷うことのない ....
僕たちは、自分のために泣くことができる。
僕も君も、彼も彼女も、傷つくことのできる心を持っている。 ....
猟師が矢を射ると
西から預言者がやってきた
カッコウの真似でおどけて見せる
男たちは山羊を ....
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