虫の声もしない
深い月の夜に
貴女は私に
ピアノを弾いてよと
貴女だけが
観客で
貴 ....
哀しみに陽がさしてくる
ささないで欲しいのに
いましばらく
いやずっと忘れたくない ....
生きていることの内にしか僕は生きない
気にしなくても佇んでいる
僕は僕以上になりはしない
....
心と世界は離れない
心の中に世界はあるから
心がなければ何も見えぬ
心がなければ世 ....
右翼だろうが左翼だろうが
戦争主義者だろうが反戦主義者だろうが
原発推進だろうが反原発だろうが
....
盂蘭盆会
暮れてゆきそうでゆかない
夏の空に
うすももいろに
染まった雲がうかぶ
世 ....
雨樋から伝わる 激しい水が
白く染まる
そもそも液体は 透明であるのに
疑問が浮かぶ
....
朽ち落ちた向日葵の花が
愛しく種を産み
また新たな花を咲かせる
繰り返される
繰り返してはい ....
嫌な時間
肌に触れる痛い口
我慢できない私の暗い穴
痛かった時が快楽に変わる頃
....
○台風中継
画面と言葉が合わない時がある
○天気予報士のお姉さん
ファッションは目立たなく ....
神さまの絵筆から零れ落ちた
あかねいろにあやされて
泣きそうになるのを
こどもらしい頬のあどけ ....
みんなが僕を踏み歩く
それは僕がみんなより
小さいからだと思ってた
でも僕はみんなと同じ
手 ....
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