自由詩
ゼニゴケ/チアーヌ
 
ふと気がついたら
わきの下にゼニゴケが生えていた
不快だけど放っておいた
ゼニゴケにだって生きる権利があるはずだ
そう思って耐えようとした
すると何日かして
あごの下にも
乳房の下にも
びっしり
ゼニゴケが生えてきた
やっぱり
嫌になった
わたしは必死に掻き毟り
ゼニゴケを引き剥がそうとした
そうすると
胞子が飛んで
体中にゼニゴケが生え出した
もう服なんか着ていられない
下着も取り裸になって体中を掻き毟る
体の裏にも表にもびっしり
髪の毛の中にもびっしり
陰部の奥にもびっしり
毟っても毟っても
毟りきれやしない
そうだゼニゴケは日当たりの良いところ
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