一行詩(十編)/
板谷みきょう
痩せて死んだ駱駝でも 馬よりは大きいとは言うものの
朝から働き床に就くのは 午前3時過ぎ
再び会えた甘さに酔って 愚を繰り返す
目的を見失い 彷徨するは 精神か魂か
激しい雨を伴う 昨日の嵐
朗朗と歌い出づるは ヨイトマケ
会えるだろうと思って 聴いて欲しく
違いを認めて短所を補い 長所と関わる命を生かす
目ん玉は とっくに鳥どもに 奪われて
わかりあいの幻想を超える為に 知る孤独
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グループ"一行詩"
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