夢と幻は永遠の無限 妄想の遺書に うなされる月/八十作品/板谷みきょう
 
も切なく軋む 不純になってしまう恋
手を振って別れた後に 後悔だけが残る
       ☆**☆**☆
溶けて混じり合えない 身体 持て余し
揺れる木の葉 見続けて 炎天下
一つになれないからこそ 強く結ぶ不思議
頭痛を沈める 細かな息遣い 雨の昏れ
リンゴ飴 透明なたましいたちの扉を
寄り道しながら 花を摘む 鼓動
僕を捉えて離さない君を探し漂流する
いやぁぁん にゃぁぁん 猫みたいな君
学習できない 煩わしい五月蝿の誤解
伝え切れない 爽やかな風すべて叶う日
       ☆**☆**☆
息苦しいほどの暗い空 星が瞬いて
黄昏の果てで 重ねられる永遠ならば

[次のページ]
  グループ"一行詩"
   Point(2)