読者だって赤い靴を履く/佐々宝砂
ー、と心が焦る。焦りながらも、友人から送られてきたコミケ系同人誌(誤解なきよう、絶対に詩の同人誌にはあらず)を読む。なぜなら、そこにも、間違いなく活字が……言葉があるからなのだった。
おもしれーマンガがねえよー、と叫びながら私はずーっとマンガを読んできたし、マンガが大好きだ。しろーとの書いたつまらんマンガだって好きだ。それと同じように、「いい詩がねえよーと叫びながら私はずーっと詩を読んできたし、私は詩が大好きだ。しろーとの書いたつまらん詩だって好きだ」と言ってもいいかな、いいかな、そんなこと、書くと怒られるかな。詩に関しては私だってシロートですよ。でもいっとくけど、マンガに関して私はもっとシ
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