俺はトラックの運転手なのだ〜2/純太
さらにピコピコ音を出すスピーカーやCPUやハードディスクや
電線やテーブルや壁や椅子や塩辛やジョージアやストーブや
とにかく喋らん物へ語りかけたくて書いてもいるのだ
喋らん物は素直なのだ まとまりがないのだ
言葉を知らないのだ 計算がないのだ
綺麗過ぎるのだ 暇なのだ
ゆえに共存しているという息吹を感じるのだ
だからキツイこと人から言われても
それでいいのだ になってしまうのだ
でもそんな自分に正直もやもやすることもあるのだ
俺は自分の紡いだ言葉を
自分の手で紙に書いて地下に埋めるのだ
なんてよく聞くような言葉だが
俺は本当に埋めるのだ
気が向いた地下に気が向いた
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