記憶の断片小説・ショートシネマ 「ロイド」/虹村 凌
「三本目の煙草・僕らが帰りたい夜、二度と帰れない夜」
僕とロイドは、ライチが来るまでの間も、
イチャイチャにも満たない様な時間を楽しんでいた。
キスをする事も無く、ただ手を繋いだり離したり、そんな感じだった気がする。
あれ、キスはしたかもしれない。キスだけしたかも。
今だったら、もっと手早く動いてるけど、
その時は、まだ本当に女の子慣れしてなくて、全然動けなかった。
今でも女性恐怖症の気はあるけど、もう少し攻めに出られるさ。
話が逸れた。
ライチは何かの用事があったと思うが、それを切り上げたかキャンセルしたか、
結構早く到着した記憶がある。凄いハイテンションであった
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