記憶の断片小説・ショートシネマ 「ロイド」/虹村 凌
たのだけど、
まだ少しだけ時間があったので、近所のジョナサンで朝ご飯を食べた。
僕は朝定食のようなものを、ロイドは御粥みたいなものを、
ライチは、何か本当に軽食を頼んだ記憶があるけれど、少しあやふやである。
ロイドも結局は、あまり食べられずに残してしまったのを、
僕が食べてしまった…筈。
ライチは少し眠ると言って、机に突っ伏して眠ってしまった。
僕が持っていたパッチワークのシャツを羽織らせたら、
あまりにも似合わなくって。ロイドと二人で笑ってたら、
ライチが目を覚まして…。
これも、三人で過ごした最初で最後の朝なのかな。
あんな風に、もう一度朝ごはんを食べたいなァ。
[次のページ]
前 次 グループ"記憶の断片小説・ショートシネマ 「ロイド」"
編 削 Point(0)