23、時の流れ 【ときのながれ】/
雨宮 之人
時の生まれた日を
誰も 知らない
この先の永遠を
誰も 知らない
ヒトの生まれる
その前から
時は 全てを
掌の上に 遊ばせていた
「なかったことには
ならないんだよ」
化石は そう 語りかける
僕は 探している
何処かに沈殿している昨日を
人がそれを 永遠と呼ぶような昨日を
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