82、暗闇 【くらやみ】/
雨宮 之人
彷徨(さまよ)っている
ひたひたと
出会うことがある
唐突に街中で
それは重い…重い
黒い真綿のような雪がそこに
影に見えて、やはりそこにある
ありとあらゆるものに、背を向けて
その悪意はランダムに
降り注ぐ、そして繰り返す
抗(あらが)えない流れ…それは歴史と呼ばれて
しかし照らせ今をもって
光こそが光こそが、そう、救いを
さぁ生命は、燃焼しているか?
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