クロッカスのおしべの山あいにて/もしゅ
咲くカラスのようにいそぎんちゃく、もやしのあたまを塗り込め塗り込め、湯気たらす涎のさえずりに嬉々として、いそぎんちゃくの瞳はしっこを垂らす。
一方、土橋川のほとりにておみなえしを肴に、一杯やる銭形警部の心臓に潜む法螺貝のうんこは、ぎゃスパーぎゃスパー響き渡り泣き叫び、木綿豆腐を食らう。ゴフゴフ、ゴフ、ゴフ喰らう法螺貝のうんこ。グルメに疾駆する心臓のうんこ。ぎゃスパーぎゃスパー響き渡り泣き叫び、グルメに疾駆し、踊りだし、改めていそぎんちゃくを思い出す。「あんとき、食っちまえば良かった。一思いに食っちまえば良かった。」悔恨に狂酔する法螺貝のうんこ。それにかぶりつかれた真っ白な木綿豆腐は、真っ赤な鮮
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