『バグダッド・カフェラッテ』/川村 透
 

抱きしめてくれて、いたんだろう?
TVの中の僕たちは知らなかったんだ

おはよう、アベニュー、
NY city 9月11日

キコエナイ。
うすずみのみずたまりへと僕たちが堕ちてゆくオト
すべての境界、面、が鏡になって
モノクロの、そこ、に魚がひそんでいる、気がする
白い、僕の筋肉は誰のためにある?
Holyをさがせ
Holy Bomb、いとしいひとの肉、のカケラ

ミルク色の霧を吸い込む
カフェラッテ、
バグダッド・カフェ
砂の雨

祈るように指で瓦礫を掘り起こす。
褐色の肌をした
美しい君の死体が眠っているんだ、僕たちは再会を果たした
甘く口を開け
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