詩の言葉と拘束具/ななひと
の機能を停止することによってなりたっているという事実である。「ここでは雨が降っていて」と言われて傘を取り出す観客はいない。
他にもいろいろな前提がある。「詩」は日常使う意味からは全く思いもよらない、何か「詩」的な意味を、ごく普通の単語から引き出すことができるという思いこみ。詩は、何らかのリズム(伝統的リズムとは限らないし、リズムであることを拒否することで逆にリズムになってしまっている場合もあろう)をもっているはずだという思いこみ。だれか特性の人に向けられた、実用的なメッセージ、指示ではなく、なんら観客たちに行動することを要請しない、誰に向けられた声でもないはずだというおもいこみ。
もちろんこう
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