「読んでないものは読んでいない」ことはないのである。/ななひと
読んでしまっている」のです。人間は決して孤立することはできないのです。
遠回りしてきましたが、石田さんのように、いいな、と思う詩をちょんちょんと自分の糧として読んでいく、という読み方(「横断的な読み方」)は、普通ですが、それは決して、より大きなテクストの状況を読んでいない、ということにはならないのです。その飛び飛びの読みからからさえ、人はいろいろなことを「既に読んでしまっている」のです。もちろんそれは「正しい」読みとは限らない。札幌の女子高生のように、「私たちは最新のファッションをしている」と思いこんでいて、東京の女子高生より先鋭な形で時代を「身につける」こともあれば、情報が遅れて(?)いて、未
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