PIGSTY?/暗闇れもん
つに会ったのは一ヶ月前、塾の帰り道でのことだった。
今までの経験から私は自分に危害を加えようとする人は分かるようになっていた。そういう人には何か特殊なオーラのようなものがある。そう言うと皆、笑うけど本当にそうだからしかたがない。そのおかげでどれほど多くの危機から逃れられたことか…。
全身黒いスーツに身を包んだあいつは前方から歩いてきた。
普通の人が見たら何も感じないけど、嫌というほど私の肌はピリピリしていた。
やばい。
あいつに近付く度に恐怖で体が震えた。
これほどの恐怖を感じるのは初めてだった。
あいつとすれ違う一瞬。この時ほど予感が気のせいであって欲しいと願ったことは無かった
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