PIGSTY?/暗闇れもん
心からそう思った。
これ以上、私が関わればきっと直子は殺される。
家は次第に近付いてくる。
何一つ変わらない。
雲一つ無い青空も学校帰りの小学生の姿も変わらない。
…どうして私なのだろう。
昔からよく変な人に狙われた。
今ではそんなことに慣れてさえいた。
友達にそのことを言うと「何か、そういう人を惹きつけるフェロモン持っているのかもね」とまで言われた。そういう時は笑って面白おかしく話していた。
でも、辛かった。
本当は怖かった。
自分が殺される恐怖に幾度と無く襲われた。
皆が笑ってくれる度に「たいしたこと無い」って自分自身に思い込ませようとしていた。
初めて、あいつに
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