PIGSTY?/暗闇れもん
２
家に近づく度に足は震え始めた。昨日のことが頭を過ぎった。
直子が私の「うざいよ」という言葉に怒り、何かを話しかけてたけど何も耳に入ってこなかった。
「綾香！聞いてるの！！」
見ると直子が凄い剣幕だった。
「ああ、うん。ってか、もう帰りなよ」
直子をさらに怒らせようとしたのに、直子はその言葉に急に心配しそうな顔つきになった。
「やっぱ、綾香…何かおかしいよ。一体、何があったの？家までついてこうか？」
私は勢いよく首を振った。
「一人で大丈夫。心配される歳じゃないしさ」
それを聞いて、直子は「ちょっとは頼ってよ」って少し寂しそうに笑った。
直子を巻き込みたくない、心か
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