鳥/アンテ
 
な眠りが訪れた
空の高いところから
くぅるるる
乾いた鳥の鳴き声が聞こえた

気がつくと
明るい陽射しに包まれていて
芝生に寝転がったまま
となりで眠っているあいつの寝息を聞いた
ここが夢のなかである証拠に
空には鳥が一羽も見あたらなかった
何度呼んでも起きてくれないので
身体をぴったり寄せて
息をひそめて鼓動を聞いていると
気持ちが落ち着いた
鼻をふさいだり頬をつねったり
悪戯するうち
涙があふれだして
止まらなくなった

もう時間ですよ
鳥の声に目がさめた
月は地平線ちかくまで傾き
空はすっかり藍色に変わっていた
いつの間にか
わたしの背中に小
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