鳥/アンテ
 
に小さな羽が生えていて
羽ばたかせると身体が軽くなった
わたしもう死んでしまったのだろうか
鳥はうなずいた
さあそろそろ行きましょう
鳥に続いてわたしも空に飛び立ち
螺旋を描いて昇っていった
大地は靄につつまれて
ひっそりと寝静まっていた
あいつを探して叫ぶと
くぅるるる
鳴き声が響き渡った
鳥はみるみる上昇してほかの鳥と合流し
見分けがつかなくなった
くぅるるる
何度も何度も鳴きながら
わたしの身体は昇りつづけた


   グループ"びーだま"
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