きゃらめる 10/アンテ
きゃらめる 10
あめ
1
ひとつぶの
しずくは
すなにとけて
あとかたもなく
きえてしまう
かぞえきれない
しずくは
よりあつまって
すなをおしながしながら
うみへ
かえっていく
さいしょはおなじ
ぽたり
いってきから
はじまる
2
みっかみばん
ふりつづいたあと
あめはぷっつりとやんだ
ながぐつでにわにでて
みずたまりのうえを
ばしゃばしゃあるいていると
みぎあしがあなにはまった
あなはとてもふかくて
とおいどこかへつづいていた
あまりにもとつぜんで
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