だめなきもち/アンテ
 

なにかをしようとするたび
あー もうだめ
ゆびやかみのけのさきから
きもちのかたまりがぽろぽろころがりおちて
あたりをうめつくすので
ゆきかきのように
かきわけてもかきわけても
おもうようにすすめなくて
すっかりやるきがなくなって
あー もうだめ
ついついよわねをはきそうになった
でも よくよくかんがえると
こんなにたいりょうの
あー もうだめ
がわたしのなかにつまっているなんて
けっこうすごいことかも
などとおもいながら
それでもじりじりとすすむうち
とつぜんだだっぴろいところにでた
ひろばのいたるところで
そうじゃないよこれはこうこうこうで とか

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