鏡花水月/
衿野果歩
重ねた足跡は
ガラス越しの瞳に
醜く映りましたか?
放せなかった冷たい手を
懐かしんではいけませんか?
見上げた空から降る雪
ずっと昔別々に見た白
続かなかった足跡でも
消えないで と願う夜
鏡みたいな
花のような
水面に浮ぶ
月のような
そう 幻だったから
この熱に溶けてしまうから
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グループ"創書日和、過去。"
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