太陽君と雪の子/愛心
 
ないなあ』

太陽君がそう思っていると、乱暴者の風男がやってきました。
風男はめちゃめちゃに、雪の子を振り回して遊び始めました。
雪の子は苦しそうに泣いています。
太陽君はそれを隠れて見ていましたが
ついに怒って出てきました。

「やめろ!雪の子を放せ!」

風男は太陽君を睨むと、雪の子を放り投げました。
「きゃっ!」
雪の子は怪我をしてしまいました。
太陽君は雪の子に急いで近づくと、自分の体温を一番低くしました。
「大丈夫?ちょっと熱いけど我慢してね」
そう言って、怪我しているところを優しく消毒しました。
「あ。ありがとう」
太陽君は雪の子に優しく笑うと
風男
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