太陽君と雪の子/愛心
 
風男のほうに振り向きました。

太陽君は風男を睨みつけると、低い声でゆっくりと言いました。
「消えろ。大火傷したくないならな」
風男は悔しそうに舌打ちすると、ヒュンと逃げていきました。

雪の子は太陽君に、てててっと駆けて来ました。
「太陽君。ありがとう」
そう言って太陽君をじっと見つめました。
「見ちゃ駄目だ」
太陽君は恥ずかしそうに顔をそむけました。
「何で?」
雪の子は悲しそうに聞きました。
「見つめると僕は、君を消しちゃうんだ」
太陽君は悔しそうに言いました。

「そんなの知ってるよ」
「へっ?!」

太陽君が驚いていると雪の子は
笑顔で言いました。
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