太陽君と雪の子/愛心
 
ある日のことでした。
空に住む太陽君がふと下を見ると
可愛らしい雪の子が遊んでいました。

ドキン!

太陽君は赤い顔をもっと真赤にして
雲の陰に隠れてしまいました。

「危ない危ない。ずっと見ていたら
 僕はあの雪の子を消してしまう」

太陽君は、冷たい雪の子や雨の子を見続けると
その子を消してしまうのです。

太陽君はもう一度、雲の陰から雪の子を見ました。
楽しそうに遊んでいます。
雪の子は太陽君に気付くと、にっこりと笑いました。

ドキンッ!

太陽君はシュンっと隠れました。
身体中が真赤でドキドキしています。

『あの子は消してしまいたくない
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