私達の馴れ初め/愛心
 
スイッチを入れると
その中にもぐりこんだ。

『あいつのことや。すぐ戻ってくるやろ』

コタツの中で私は小さなため息をついた。
こんなのは日常茶飯事。
喧嘩して、うやむやのまま仲直りして、また喧嘩して・・・。

『エンドレス・・・・・』

情けなさ過ぎて笑えてくる。
彼とはかれこれ五年付き合っている。
もう恋人から、夫婦に昇格してもいいんじゃないかと思うこともある。
でもこんなちまちました喧嘩をする度
まだ無理かなあ
と感じる。

ほぅっ

小さなため息は白くなっていた。
ふと外を見ると雪が降り出している。
積もりそうな雪だ。

「あいつ、寒ないんや
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