記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」/虹村 凌
、楽しめりゃいいと思い、
ずっと笑かしてやろうと必死だった。その為には、嘉人がどうなろうと構わなかった。
庵が言った。
「うん。でも、気をつけてね」
俺が「舞子って、可愛いな」と言った事に対してである。
彼はいち早く見抜き、俺に忠告してくれた。
しかし、俺がこの言葉の意味をしるのは、全てが終わってからだった。
情けない。情けない。情けない。
第三ニューロン「BAD TRIP」
その頃俺は、憂治 想人と言う名前で活動していた。
ノート何冊かに詩を書いては、嘉人や庵に見せていのだ。
ある日、俺は意を決して、嘉人に言った。
「舞子にも、読んで貰
[次のページ]
前 次 グループ"記憶の断片小説・ロードムービー「卒業」"
編 削 Point(1)