記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」/虹村 凌
 
久しぶりに、続編を書こうと思う。
書こう書こうと思っていたが、すっかり忘れていた。
ポイントを貰った事を切欠に、また書き始めようと思う。
更に記憶は薄れている。しかし、どうにか書ききるまでは…。
忘れるわけにはいかない。
多くの人を裏切り、傷つけたこの出来事を、俺は忘れる訳にはいかない。
覚えている限りの事を、記していこう。


第七ニューロン「外は春の雨が降って」


その頃の俺は、アトピーの症状が一番に酷い時期で、
また別のエッセイを読んで頂ければ、その様子がわかると思うが、
とても見られた顔じゃなかった。
古い皮膚が剥がれ落ちず、層を成しており、顔の表面はでこぼ
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