記憶の断片小説・ロードムービー「卒業」 まとめ/虹村 凌
 
もうそろそろ時効かな。全部書いてしまおうか。
まとめて書いてしまえ。
既に小説らしき記録を書いたのだ。もう問題は無かろう。

***

これから、また、とりとめのない事を書くよ。

高校二年生の頃に始まった、僕とY村君の友人関係。
そして、僕ら共通の友達。
僕はY村君の彼女に惚れてしまったので、
その事を素直に伝えた。
それで、スッキリと終わればよかったのだけれど、
事はそう簡単に終わらず。
僕とY村君は、お互いを利用する形で裏切り、
僕たちは、異常なまでに非現実的な修羅場に突入した。

Y村君の言動には一貫性が無く、
同じ日本語を操る同一民族でありながら、

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