生きるって何だろう/ajisai
神秘的な力を感じた
少年が瞳の奥に悲しみを湛えているのを感じた
僕は思わず声をかけた
「どうして君はそんな哀しそうな瞳をしているの」
少年は涙を一粒ポロリと溢した
「あなたがとても寂しそうな顔をしているから
僕はあなたが哀しんで生きているのを
切なく感じたんです
あなたは精一杯生きているのに
傷ついて哀しんでいる
僕にはそれが耐えがたく哀しいことに
思えるんです」
少年の以外な言葉を聞いて僕は
堪えていた涙を次々と溢れさせた
「君のその言葉僕の心に
とても響いたよ
こうして偶然にめぐり合った君が
僕の哀しみを哀れむのでもなく
感じて一
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