異形の詩歴書 高校編その3/佐々宝砂
いたのだが、1984年16歳になった目で見ると、やっぱ頭に来るのである。なんでこんなにヘタクソなのに原稿料とるのや。しかしアイデアはよい。物語はすてき。ああ、でも文章ひでえ。でも面白い。でもこの文章ねじれてる。これなら私の方が文章巧い。でもこの小説楽しい。ああ腹立たしい。そこで私は考えた。小説や詩は、神様に選ばれた特別な人が書く特別なものだ。しかしSFやショート・ショートは違うのだ、アイデアさえ凄いなら、物語さえよくできてるなら、文才に乏しいフツーのヒトが書いたっていいのだ、ならばあたしが書いたっていいのだ!(ここは嘲笑ってほしい)
かように滅茶苦茶な理屈を前提に、私はまずSFショート・シ
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