異形の詩歴書 高校編その5/佐々宝砂
かれて2クラスあった。だが私の得意科目はなぜか知らんけど理科と社会で、苦手なのが数学と英語で、まあ考えてみりゃわかるだろうが、こういうタイプは理系にも文系にも行けず悩ましいのである。たぶん今も私みたいなタイプは理系か文系か悩むだろう。
学校で行った適性テストでもど真ん中の数値が出てしまい、教師はどっちでもいいだろうと無責任なことを言った。文系に進学したければ英語を真面目にやれ、理系に行きたければ数学を、と言われた。だが、私の英語の成績は惨憺たるものだったし、数学は(一年生の時は優秀だったものの)特に好きではなかった。自分が何になりたいかわからないなんてのは高校生のころには普通のことだとはお
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