ポエム派宣言4「ポエムの歴史」/佐々宝砂
。私はだいたいティーン・エイジでした。
で、私がハイティーンになった80年代半ば、表面的にはポエムがすたれはじめます。世の中は、なんとなく不穏なバカ騒ぎの方向に変わりつつありました。ポエムと銘打った短い作品の商業誌掲載は、だんだん少なくなってゆきました。その一方で、私は、もっと隠れた場所にポエムを見出すようになりました。どこに? ラブホテルのノートの中に、です。フツーの女の子が、恋愛だか恋愛ごっこだかのただなか、衝動的に書いた「詩のようなもの」。これまた、非常にポエムらしいポエムではありますが、質の方はピンからキリまでいろいろ、ただし、質がいいのはとても少なかったように思います。
私が
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