エスパーと雨/nm6
すれば混じる喧噪と、標識と、常に目眩のするような広告の笑顔クラクラ。番号ピポパポ。連絡はまた明日、そしておしゃべるぼくらの体温は上昇し、香水は蒸発するり。リングノートに繰り返すちょっとした間違い。落ちてくる靴下は何度目か、上げるその側の空き缶に入ってしまおう。こうして運ばれて転がる日常もそう、いつもより少しだけ湿っぽいのです。うわあ、とにかくすべては睡眠だ。
跡。
雨細工の町では、たましいだけが諦めきれない。
3.エスパー再び(誰でも)
エスパーも、変わらない。ただ気づいてしまうというだけで、同じように焦がれて、思い込んで、些細なことで喜ぶ。過ごして
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