ポエム岬/モリマサ公
はじめ
こうして今ここにいる
ポエムがなければあのときわたしは
あの崖っぷちから完全に飛んでいたとおもう
いかにして世界をきらいになってみきりをつけてやるか
わたしは荒々しくファックとかシットとかいうことばをつらね
その過程のなかで世界の美しさをなぜかとてもリアルにかんじ
そのリアルを表現できそうになるとやけに興奮して
わたしはいつしか「リアルに飛ぶこと」よりも「飛ぶということについて考える」
ということのほうがたのしくなっていた
ただでさえそこに近づいているのだからあとは放っておけば良いのかも
そんなふうに考えるようになり
そうしてどちらかといえば死にそうとおもい
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