風のための散文詩/岡部淳太郎
よひそうに舞
い散る紙ふぶきよひとりの日暮れに風はふき
ふたたびの夕暮れに風はふきへそのおをふき
すぎてへめぐる時をふきたおしふけよ風へち
まのつむじふきそくにふきすさびふきさらし
にふきまくりほろほろほころんで風は鳥をは
こんでうたをはこんでふるい鳥ふるいうたを
ふきはらい私のうたは風にふかれてうまれか
わる風にふかれてうまれおちるこれが私の風
とゆうごうしたあたらしいうたなのか明日は
とてもよくはれわたった風の天気になるだろ
う。ふっふふ、ふふうふ、ふふうふ、ふふう。
(二〇〇五年三月)
前 次 グループ"散文詩"
編 削 Point(6)