発熱/
虹村 凌
苦しそうな電子文字が 真っ白い画面に浮かんでいた
俺はずっと君の側にいた
何往復もする電子郵便に
たくさんの「スキ」とXXXをつけて
時間を忘れて 君の側にいた
恥ずかしい位に
俺達は自分達の世界に入り浸っていた
俺達が創り上げた世界は
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