あさが くる/ふるる
 
んいっぽん生えた
小さな野原が
うるおいあふれ

はやく、とぼくらは成長し
ぜいいんで影をせおい
せおわれた影あたらしくうなだれる
ぼくらきゅうによろこんでわらう
わらいごえこだまする
泡となりのぼってゆく
こきゅうこんなんでまたはげしいぼくら
ぼくらを丸めてせきこむ

そのせなか
やわらかく手をのばして
て、手を伸ばして
なでて

その、ひかり
ぼくらに届いて
君はひかるちょうこくとうで
ほりおこされて

ひとりの
ちいさな
やさしいひとが
おこされて
からだに羊水をたたえ
羊をかぞえる
うつくしい指をもち
ぼくら
ぼくらを
うるお
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