あさが くる/ふるる
 
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶり
羊水のような
くらいなかで
羊のかずをかぞえていた、
て、手を伸ばして
しずかに指をおって

ねむろうねむろう
もうねむろう
ぼくらしずみこみ
ぼくらはもう傷はつかない
ての傷も癒え
たたいた
ての傷も
たたかれた
君のその傷も
羊水の中でまどろんでいくうち、


  耳のあな
  完全に閉じ

  よるが

  きた

ぼくらまいにち洗われた
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