again/ふるる
を押し付けて
列車の音が聞こえないかと考え考え
夜
ホームでみんなが
思い思いの格好で眠っているとき
列車は通り過ぎているのだが
音もなく影のようなので
こどもが寝返りをうつほどの
興味も引かない
線路の途中では
はいいろをした四本足の生き物が
きちんと手足をそろえて
レールの間に寝そべっている
その場所が好きなのだろう
みんなが見上げる空はいつも同じ色
あの生き物と同じ
仕事のない切符切りは時計を見て
列車が来る方を向き
耳をすますとごくたまに音が聞こえる
あるいは
声なのかもしれない
意味のない
again,again,and again.
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