漏れが美少年だった時(対アトピー戦記)/虹村 凌
そうでしょう?いくら友人がいたって、思春期真っ盛り。
女の子の一人は二人は欲しいじゃない。でも、これじゃ無理。
つまんないじゃない。
外は秋の雨が降って、僕は部屋で一人ぼっちだった。
冬を告げる雨が降って、僕は部屋で一人ぼっちだった。(真島昌利から引用
しかし、です。そこで急展開。
友人の彼女、です。
その頃俺は、筆名を 憂治 想人 から 憂治 誡 に変えた処だった。
ノートに書いては友人に見せる日々であった。
十何冊かになった大学ノートは、俺の原点でもある。
彼女(以降Aとしよう)は俺の読者でもあった。
友人づてに、だけれど。
何冊か渡しているうちに、
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