ヤンについてのエッセイ/虹村 凌
俺がアメリカの大学に入学する前に、語学学校で一年間遊んでいたのだが、
その頃の寮のルームメイトについて、お話をしようと思う。
その男は、ヤンと言う名の男だった。
身長は俺と同じくらいの23歳。徴兵経験済みの韓国人。
日本のアニメが好きな眼鏡野郎。
8月からいるらしく、やたら日本人と中が良い変な奴。
そもそも、韓国人とまったくつるまない。全くだ!
何だかんだで、部屋が移っても、結局は俺達ずっとルームメイトだった。
いい奴なんです。いい、奴なんです。
流石に、日曜の朝6時から、PCで戦争ゲーム初めて、
部屋中にマシンガンの音を響かせた時はキレそうになったけれどねぇ。
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