或る夏の日/虹村 凌
 
でございます。
1号車は先ほど発車しました。」

「これ、乗れないっすか?空きの席とか無いんですか?」

「申し訳ございません。満員となっております。」

「補助席とかでもいいんです!乗せてください!」

「申し訳ございません…」


「どおおおおおおおおすりゃいいいんだああああああああああ!」

と、ここで思いつく。さっき出たばっか?
じゃあ走って追いつけばいいんじゃねぇか!(笑

知ってる人は知ってると思うが、東京駅前は交差点が異様に多い。
俺は走る事に決めた。夜の東京の街を。雨が降る、夜の街を!

俺は走った。ひたすら走った。
中高6年間の中で、一番
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   グループ"自由人の狂想曲"
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