エゴ・エリス? 主はわれらの羊飼い 私は乏しい事が無い/PAULA0125
命が語らうこの場に
救いも愛も 平等にある
私が救われる ただ一つのため
我が神は 三度纏う それは肉の衣
彼にとっては痛み 苦しみ 嘆き
そして誇りと 栄華でもある
私が一番好きな姿で 求めた姿 愛した姿で
我が神は慰め 抱きしめる 狂おしいほど
膝の上で紅茶を啄み
零れ落ちた 菓子(けーき)の白粉(くりーむ)が 私の嘴に乗る
主は我が身を 抱き上げて
右頬に接吻(くちづ)けてから それを舐め取ると
「接吻(くちづけ)は心豊かにならなければ」と 笑い
私を卓子(てーぶる)に乗せる
それだけが 嗚呼 それだけで
私は無量大数の 人々の憎悪を
心擦りきれる程の 五劫の
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