エゴ・エリス? 主はわれらの羊飼い 私は乏しい事が無い/PAULA0125
 
劫の時
受け続けた 慰めになる
もう一度触れて 触れられて
人の営みで 子が母にも 父にするよう
羊が皆 牧者に 頭(かぶり)寄せるように
私の呪詛は 最早消えて何処にもなく
その故人々は手放すのだ 国と力と栄え
限りなく 其は我が神の 我らの神のもの

我が神 我が神
何故私を捨て給う
そう祈る者は何処にもいない 彼らは来て
そして私は歌い舞おう 共に彼らと歌おう

主は私の羊飼い
私は乏しいことが無く
緑の牧場 憩いの泉に連れてきて
導いて下さったのだ 救いの道へと

その羊飼いは最早嘆かない
嘆くもの 悩めるものは もう居らず
約束された大地への 帰依を待って
与えられた歓びの時を生きようと
人々は死に怯えない
死は彼らに負けて 歯を食いしばる
神への愛が 己への恐怖に勝るであろうという 傲慢へ
死は死の意味を無くし 楽園へ降り立つだろう

その羊飼いは 死を飼う羊飼い
死といのちは 最早憎み合わず
死といのちの 二つの杯を携え
我らは神なる王に乾杯せよ

   グループ"叙情詩「エゴ・エリス?」"
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