エゴ・エリス? 主はわれらの羊飼い 私は乏しい事が無い/PAULA0125
 

何時と言わずも 思い出して 分かち合う
パンは分ける程に増え その籠十二を超え
籠そのものすら 足りなくなるのであろう
嘗て他人(ひと)の罪を数える為にあった 私の指
己が罪の多さで隠れ そして赦しに覆われる
赦しを束ねた掌で 私を赦した 掌で
知識の実(りんご)で淹れた紅茶を注ぐと
その唇は 濡れて静か綻び
私の飲みやすいよう 分けて下さる
この時間(とき)を羨む者は 来て共に席に着け
「我が君は 私を愛し 慈しみ 救った」と
そう言えるだけの 愛は皆 持っており
そう言えるだけの 赦しを皆 知っている
宇宙(くう)の始まりから宇宙(くう)の終わりまで
全ての命が
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