ロックシティ・オブ・ザ・デッド/ゴースト(無月野青馬)
を「青年」に与えようとして
「ユー・ギブ・ラブ・ア・バッド・ネイム」を
聴かせた
けれど
けれど
遅かった
この時期
「彼」は
既に
夜な夜な霊園を彷徨い
歩き廻っていた
藍より青くなる為に
青より蒼くなる為に
霊園を彷徨い歩いていたのだ
(地下からは“アンダーテイカー”の入場曲「ザ・グリム・リーパー」「レスト・イン・ピース」「ダーク・サイド」が繰り返し薄く流れていたような気がした)
墓荒らしのように
「彼」は
枯れ葉を蹴散らし
「私」を振り解き
ひたすら自分の理想郷を目指してしまっていたのだ
あらゆる種類の抑圧から解放されたかのような「青年
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