初恋と再開した瞬間/中原 那由多
 
ノートの一番後ろのページに
言い表せない想いを小さく綴っては
どんな風に貴方に伝えようかと
やるせなく頬杖をついた


本当はこんな言葉なんて
グチャグチャに丸めてしまえば良かったんだ


でも、もし白紙を選んだとして
再び言葉を集めただろう


ねぇ、人を好きになるって孤独なんだね
暗い森をゆっくり歩いていくみたい
光を見つけられなくてもいい
私は夢に浸っていたいから


笑顔を探すのに理由なんているのかい?
対角線上で私を演じては
ただただ返事を待つばかり


高鳴る胸に焦りを感じて
静かに前だけを見つめる


一体いつ以来なんだろう


強がる台詞をどんなに並べたって


やはり私はまだ―――


―――言えない


  グループ"悠希子"
   Point(7)