批評祭参加作品■雑記1/葉leaf
 
あるいは人工的自然とのかかわりあい。さらには精神的な特徴で、たとえば現代を席巻する科学的精神に詩が関与すべきである、という主張。


■敗北

 詩は何かしらの力を持って読者に感銘を与えないと評価されない。読者に価値を認めさせるという意味で「勝利」しなければ権威が与えられないし正当に消費されない。

 そのような詩をめぐる制度に疑問を投げかけるために、「敗北」の詩を書いてみても良い。つまり、徹底的につまらない詩を書くのである。例えば、小学生の日記のようなもの。それに「敗北」という題をつける。

 だが、そのようにしてできあがった「敗北」という詩は、実は勝利の詩なのである。つまり、
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   グループ"第3回批評祭参加作品"
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